スポンサーリンク

ゴジラは戦争と核兵器のメタファー、山崎貴監督『ゴジラ−1.0』と『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』の類似点

ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃

山崎貴監督の『ゴジラ−1.0』は金子修介監督『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(以下『GMK』)との類似点が多い。以下両作品のネタバレ注意。

 

  • 熱線後に「キノコ雲」

山崎は「『ゴジラ-1.0』も『GMK』の影響下にあります」と明言(中略)「『GMK」の内容はだいぶ忘れていたのですが、まるで自分で考えたかのように『-1.0』のシナリオを書いたら、結構な影響下にあることが知らず知らずのうちに…。」

山崎貴が「『ゴジラ-1.0』は『GMK』の影響下にある」と明言!金子修介は“ガメラ4”のアイデアをポロリ|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS

実際、山崎貴監督も上記のように述べている。両作品の類似点はゴジラが「戦争」及び「核兵器」のメタファーになっていることにある。そのため『GMK』の中盤ではゴジラが光線を吐いた際にキノコ雲が出来て、それを見た学校の先生が「原爆…?」と具体的に呟くシーンがある。そして『ゴジラ−1.0』にも銀座破壊のクライマックスとしてゴジラが光線を吐いた際にキノコ雲風の黒い大きな雲がモクモクと上がり、更に黒い雨が降る演出まで施されており、こちらも「核兵器」のメタファーであることが強調されている。

 

 

  • ゴジラの倒し方

ただ両作品の類似点は「キノコ雲」を使った演出に留まらず、ゴジラの倒し方も『GMK』は主人公の父親が特攻するのに対して、『ゴジラ−1.0』でも主人公が特攻。更に両者共に特攻した人物は生存しているのも類似点である。一方で『GMK』は結果的に生き残ったのに対して、『ゴジラ−1.0』は「機体からの脱出装置」を予め装備しており、「生きること」を前提にした作戦だったという相違点はある。

 

 

  • エンドクレジット手前

更に両作品のラストは共に「海の中で倒されたと思ったゴジラが復活の予兆を見せるシーン」を見せてエンドクレジットが始まる。ここまで来ると「敬礼」含めて「流石に似過ぎだろ…」感もあるが、20年以上前の映画だし、監督本人も無意識での影響下を認めているので、初代をオマージュしているのと本質的には変わらない、ともいう見方もできるのかもしれない。

 

 

  • 最後に…

『ゴジラ−1.0』には「終戦直後の日本が舞台」という圧倒的なオリジナリティがあるしね。

 

 

  • 関連記事

mjwr9620.hatenablog.jp

mjwr9620.hatenablog.jp