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低視聴率だけど面白い黒木華主演ドラマ『ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇』の「ネットニュース」と「時事ネタ」と「友達」

ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇 クリアファイル

低視聴率かつ特に話題にもなってないフジテレビの木曜22時から放送中の黒木華主演ドラマ『ゴシップ』が面白い。

 

  • 閉鎖危機のネットニュースサイトを救え!

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本作は黒木華演じる大手出版社の編集部員・瀬古凛々子がネットニュースサイト「カンフルNEWS」の閉鎖危機を救うべく奮闘する姿を描くドラマ。PV数が稼げそうなネタを見つけると「ザワザワする」、問題の核心に気づくと「見つけた」という決め台詞を吐く。また人間の感情への共感能力が乏しく、常に辞書を持ち歩き分からない言葉があると調べ、他者から世間が共有している人間関係における常識的なことを投げ掛けられると「それはなぜ?」と質問をすることから、ネットでは『エヴァ』の綾波レイを連想する人が多い。

 

 

  • ネットニュースの問題

そんな本作はネットニュース時代だからこそのネタが満載。例えば独自の調査や取材を行わず、テレビ番組やSNS上の情報などのみで構成された「コタツ記事」については「アクセス数は稼げるけどバズらない」という擁護でも批判でもなく配信側だからこその見解を提示。実際、独自のスクープ記事と違って「コタツ記事」は各社が似たような記事を書くからアクセス数も分散されるし、オーディエンス側としてもそのサイトの記事だからこその魅力は特に感じない。その一方でサイトのアクセス数確保のためには、良いか悪いかは置いといて否定しきれないのが現実的なところなのだろう。他にも「最初に大きく拡散された誤情報に対して、後に配信された正しい情報へのリツイート数は半分以下で拡散されない。でも伝えない訳にはいかないし、伝え続ける」「他人を引き摺り下ろしい人は記事に書いていないことまで解釈する。餌を与えるだけ」等、ネットニュース及びネットユーザーの問題点あるあるが提示される。

 

 

  • 時事ネタ

またこの手のドラマらしい時事ネタも満載。例えば北京オリンピック開幕前日の放送では、昨年逮捕者が出たことから問題が共有され始めた「アスリートの性的画像問題」を題材にした内容を放送。また北京オリンピック開催中の第6話ではあびる優の過去の炎上要素を取り入れながら、昨年東京オリンピック開会式の過去の雑誌での発言が炎上して辞任した小山田圭吾を連想させるエピソードを放送。更にトレパク疑惑で炎上中の女性だと思われていたイラストレーターが実は男性だった、という話題を先行するような内容も放送していた。

 

山下会長「抑止力高める第一歩」 選手画像の無断掲載立件で―JOC:時事ドットコム

あびる優、改めて“集団窃盗”騒動に言及…「誰の顔も見たくなかった」/芸能/デイリースポーツ online

【全文】小山田圭吾さん 過去のいじめ一部否定「目撃談語ってしまった」:東京新聞 TOKYO Web

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  • 最後に…

最後に主人公についてネタバレで書くと、「笹目虎太郎はドラマの演出とはいえ普通に出てこいよ」「瀬古凛々子が泣くシーンは綾波レイ過ぎるだろ」とかはあるけど、事実を大事にするキャラにも関わらず嘘を吐いてまで自身の手元に亡くなった南雲沙羅の靴を置き続けていたことと、辞書の定義ではなく彼女の「友達はまた会いたい人」という言葉に沿って、彼女を友達だと認識するシーンが泣けた。

 

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