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【ウタウタの実/犯行声明/公開テロ/トットムジカ】『ONE PIECE FILM RED』ウタの能力と『NHK紅白歌合戦』の相性が最悪な理由

少年ジャンプ(49) 2022年 11/21 号 [雑誌]

2022年大みそか放送の『NHK紅白歌合戦』に『ONE PIECE FILM RED』のウタの出場が決まった。

 

 

  • アニメキャラ史上初の紅白出場!

『NHK紅白歌合戦』では例年『進撃の巨人』『妖怪ウォッチ』『スター・ウォーズ』『シン・ゴジラ』『君の名は。』『天気の子』『鬼滅の刃』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『竜とそばかすの姫』など、その年話題となったアニメや映画に関連するアーティストの出場やパフォーマンスが大きな注目を集める傾向にある。そのため、現段階で興行収入180億円超えで今年度No. 1ヒットを記録している『ONE PIECE FILM RED』のウタの歌声を担当したAdoへの紅白初出場への期待が高まっていた。しかし意外なことに紅白出場はAdoではなくウタ名義での出場が決定。『FNS歌謡祭』も同様にウタで出演する一方『レコード大賞』ではAdoとして出演予定と音楽番組によって対応が割れているようだが、『NHK紅白歌合戦』としては初のアニメキャラの出場だという。ネット上で初音ミク(彼女はアニメキャラではないが…)の紅白出場への期待が話題になったのが、10年前だったことを踏まえると色々と感慨深いものもある。ちなみに2015年の『ラブライブ!』は声優、昨年の『竜とそばかすの姫』のBelleは「millennium parade & Belle (中村佳穂)」としての出演でアニメキャラとしての出演ではなかった。

 

以下ネタバレ注意

 

 

  • メッセージ動画は犯行声明!?

そんなアニメキャラとして紅白初出場となったウタだが、彼女の劇中での役どころは大航海時代によって生じた格差によって苦しんでいる人たちを自身の「ウタウタの実」の能力(能力者の生歌を聴いた者を強制的に眠らせ、聴き手の精神 (心)を仮想世界「ウタウタの世界〝ウタワールド〟」に引き込むことが出来る)を使い、現実世界から解放してあげようとした存在。ウタにとってその行動はみんなの幸せを願った「新時代」のためだったが、客観的にみれば「世界の人たちの心を精神世界に引き込んで、現実世界では永遠に起きれないようにする」完全なテロリスト。こうした行為を踏まえれば、本人に悪気はなくともとても公共放送の年末特番に相応しい人物ではない。しかも『紅白歌合戦』は近年視聴率ダウンが話題になるも、テレビ離れの現在において世代視聴率30%程度は固い年間トップレベルの高視聴率を叩き出す番組。SNSで違法アップされる切り抜き動画も合わせれば、相当の数の人が見ることが推定される。そんな多くの人が見る番組でウタが歌う行為は正に「公共の電波を使った公開テロ」、「今回の紅白のテーマはLOVE&PEACE、みんなでシェア!歌でみんなを幸せにするのが今からとっても楽しみ!」などと述べる出場決定のメッセージ動画は「犯行声明」にしか見えない。

 

 

  • 最後に…

そんな感じでネタにされているウタの紅白出場。『シン・ゴジラ』の時は映画の結末に触れるレベルでネタにしていたが、今回はコントも映画の内容に沿ったコントも行うのか、それともあくまでも楽曲のパフォーマンス重視でいくのか、出来れば大みそかの夜に「トットムジカ」を放ってもらいたいものだ。

 

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