『ハンターハンター』には0巻がある。
- 劇場版の入場特典
その正体は2013年公開の『劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影』で配布された入場特典。収録内容は『週刊少年ジャンプ』2013年1号・2号に掲載されたクラピカの過去編である『クラピカ追憶編』。また「(クラピカと幻影旅団は)全員死にます。」というネットで有名な冨樫義博先生の一問一答もここに収録されている。
- 『クラピカ追憶編』登場のシーラが本編に登場
公開から10年近く経とうとしている2022年11月、この0巻が再び注目を集めている。その理由は『週刊少年ジャンプ』本誌でクラピカの復讐のターゲットである「幻影旅団」の過去編が開幕し、そこに『クラピカ追憶編』に登場したシーラが確認されたため。『クラピカ追憶編』ではシーラは幼少期のクラピカに瀕死状態のところを助けてもらったお礼に自身がプロハンターを目指すキッカケになった本『D・ハンター』をプレゼントし、クラピカに外の世界の魅力を教えたキャラクターだった。そんなシーラが本編では流星街の住人かつ幻影旅団の創設者にしてリーダーのクロロと仲が良かったことが判明。シーラを通してクルタ族惨殺事件の真相に一歩近づく形となった。
- 『クラピカ追憶編』のB面はシーラ視点か
冨樫義博先生は『クラピカ追憶編』掲載当時、『週刊少年ジャンプ』の巻末コメントで「実はこの読切はB面もある」という趣旨のコメントを出していた。シーラと幻影旅団の繋がりが判明した今、そのB面は本編でシータと幻影旅団視点によるクルタ族惨殺事件の真相として描かれるのではないか、という期待が高まる。
※本来レコードのB面は「オマケ」らしいが…
- 最後に…
現在0巻はメルカリなどで高値で取引されているようだが、冨樫義博先生が10年近く前の特典を逃した人が取り残されるような展開を描くとは思えないし、時期が来れば『ジャンプ+』で配信されるなどの救済措置があるのではないか、と思っている。
【追記】2023年に10年の時を経て電子書籍版でのみ販売開始
- 関連記事