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【アニオリ】「これは僕たちがやったことだ」、原作から変わったアニメ『進撃の巨人』最終回のアルミンとエレンの「最期の会話」

進撃の巨人 The Final Season Part 3 放送用編集版 完結編 前編 (第88〜90話)

テレビアニメ『進撃の巨人 The Final Season完結編(後編)』を観た。

 

一番グッと来たのはアルミンとエレンの最後の会話が原作から変更されていたシーン。原作ではアルミンはエレンに「ありがとう 僕たちのために… 殺戮者になってくれて… この過ちは絶対無駄にしないと誓う」と声をかけて、エレンは「人類を救うのは… アルミン お前だ」と返答していた。

 

 

一方でアニメでは「エレンに外の世界の本を見せてたのは僕だ、誰もいない自由を想像させたのは僕だ」とした上でアルミンはエレンに「ありがとうエレン 僕に壁の向こう側、この景色を見せてくれて これは僕たちがやったことだ だから、これからはずっと一緒だね あればだけど地獄で 8割の人類を殺した罪を受けて苦しむんだ 2人で」と声をかけて、エレンも「先に待ってる、地獄で」という返答に変わり、更にアルミンも「うん、ずっと一緒だ」と応えていた。

 

 

原作ではエレン1人が罪を背負ってそれぞれの別の道を歩んでいく永遠の別れ、みたいな感じだったけど今回のセリフ変更でアルミンはエレンの罪を自らも背負い共に罰を受ける共犯関係かつ再会を約束する最期になっていてちょっと泣きそうになった。エレンもアルミンも自分が想像していた壁の向こう側、海の向こう側の自由と現実のギャップがあまりにも大きくショックだったのだと思う。アルミンが「この世から人を消し去ってしまいたいと思ったことは僕にはある」と述べたのもそうしたギャップ故なのだろう。だからアルミンはエレンの「俺は平にしたかった この景色を見たかった なんでか分からないけどやりたかったんだ」に理解を示し、エレンに壁の向こう側、海の向こう側の自由を想像させた張本人として共に罪を背負うことを決めたのだと感じた。まだ壁の向こう側の真実を知らない時に、壁の向こう側の自由を共有したように…

 

 

生まれて初めて聞いた言葉が「お前は自由だ…」だったにも関わらず自由に人生を生きることができず「自由の奴隷」として人生の幕を閉じようとしていたエレンが最期共に罪を背負ってくれる友達と抱き合うことが出来たのは色々あった末に一瞬でも「あの頃」に戻れないことを分かった上で戻れたような気がして、救いになったのではないかと思う。

 

 

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