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「いいとこも悪いとこもある」と「しずかちゃんと新聞の女児誘拐事件」、『タコピーの原罪』第14話ネタバレ感想

タコピーの原罪 上 (ジャンプコミックスDIGITAL)

『タコピーの原罪』の第14話が公開された。以下ネタバレ注意。

 

  • いいとこも悪いとこもある

前回、「原罪」とは「『旧約聖書』において禁じられていた知恵の木の実を食べたことで何が善と悪かを自分で決めて自らを神とする神への反逆」的なことが本質で「しずかは殺さなきゃいけない悪いやつ」「でもしずかちゃんをイジメてたまりなちゃんやまりなちゃんを殺したぼくは…」的なラストの葛藤はタコピーが神になる、というか善悪の判断を自分でつけれるようになり自らの罪にケリをつける方向に行くのだろ、的なことを書いたが、最新話では自身と彼女らの善悪に悩むタコピーに対してお兄ちゃんとの対話によってキラキラモードに入った東くんが「いいとこも悪いとこもある」と述べた。

 

 

もうこれはこれ以上ない正論で、しずかちゃんもまりなちゃんもタコピーもいいところあれば、悪いところもある。ただ個人的に『タコピーの原罪』のネットの感想で一番気になってたのは、連載当初はしずかちゃんに対して「救いはないのか…」と同情する風潮だったのにも関わらず、回が進むにつれてしずかちゃんこそが「諸悪の根源」みたいな風潮になっていったことだった。もちろん、これは自身が構成したTwitterのタイムライン及びトレンドから飛んで上位に表示される、所謂バズってるツイートを上から何個か読んだ主観の話でしかない。また漫画のキャラクターというフィクションを前提にした、ある種ネタ的な話だということも分かってる。ただ個人的にはそのキャラクターに対するネット世論の風潮の振り幅が実生活の生身の人間にも適応されているのではないか、という怖さがあった。これは自戒を込めた話であるが… だから、まー、流れ的に当然と言えば当然なのかもしれないけど「いいところも悪いところもある」みたいな方向で着地しそうで良かった。

 

※「いいところも悪いところもある」的なのは当事者ではない第三者が一方的に他者の善悪を判断しない方がいいという話であるが、それとは別に被害を訴えている人に対して「加害者とされる人物にもいいところはある」と変に話し合いをさせようとするのも違うのではないかと思うから色々と難しい。

 

 

  • 新聞の女児誘拐

今週も混乱しているタコピーから冬にちゃっかり雪だるまを作ってるタコピーのコマまで可愛さに癒されていたが、その雪だるまのコマの下に恐ろしい新聞記事のコマがあった。その新聞は「山下さつき(6)と山下えりかちゃん(2)が誘拐された」「まりなちゃん殺害にも関与が疑われる行方不明のAが怪しい」という内容。Aはもちろん、しすがちゃんで、誘拐された2人はしずかちゃんの名前的にお父さんの新しい家族の子供2人なのだろう。また発見された2人は事件の内容を話せないほど衰弱していたようだから、「あの子たちがチャッピーを食べちゃったかもしれないから、胃の中を確かめたい」とか言ってたしずかちゃんにタコピーの道具を使って相当酷い目にあったと推測される。その後しずかちゃんはタコピーから借りた空飛ぶ道具とかを駆使して逃亡したと推測されるが、「幸せになるための道具なのに、どうして…」感は否めない。

 

※しずかちゃんの父親の子供2人は別に何も悪くないから可哀想な一方で、しずかちゃんも母親のせいでまりなちゃんにいじめられていた訳だから、色々回り回ってるんだな感

 

 

  • 最後に…

来週はクライマックスということだが、「しずかちゃんは誘拐事件で一線を超え」、「まりなちゃんは殺され」、「東くんはまりなちゃん殺しに関与したということで家が最悪の状況」、と色々取り返しのつかないことになっているが、一体どういう着地をするのか… ここまで来たら「過去に戻ってやり直して欲しい」と思わずにいられないが、それはそれで物語としては安易な気もするし… とにかく次回も楽しみだ。

 

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