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2020-01-01から1年間の記事一覧

【評価】『ザ・マミー』大コケで「ダーク・ユニバース」は打ち切りに… しかし方向転換した『透明人間』は大ヒット!

2020年3月20日、フジテレビ系列でトム・クルーズ主演『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』が地上波初放送される。 「ダーク・ユニバース」第1弾も大コケ 本作は1920年代から1950年代にかけてユニバーサル・スタジオが製作したホラー映画・スリラー映画・SF映…

「菅元首相を加工」「事故を美談化」「復興五輪プロパガンダ」 賛否吹き荒れる『Fukushima 50』

賛否吹き荒れる『Fukushima 50』を観た。本作は門田隆将著のノンフィクション書籍『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』を原作に、福島第一原子力発電所事故を描いた作品。公開前に配信された『キネ旬 Review ~キネマ旬報映画レビュアーによる新作映画…

新型コロナ影響で春休み興行大ダメージ!『2分の1の魔法』公開予定だった3月2週目も「寂しい結果」

※「近日公開」とする『2分の1の魔法』のCM 新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が「これからの1~2週間が、急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際」と発表してから、既に2週間以上が経つが未だ収束する気配がない「新型コロナウイルス」。その影響は…

受験から逃げ、目的もなく入った農業高校で伝説へ/『銀の匙 Silver Spoon』最終15巻ネタバレ感想

荒川弘先生の『銀の匙』を全巻読破した。 休載続き、完結へ 『銀の匙』は『週刊少年サンデー』で2011年から連載された、北海道の農業高等学校を舞台とした学園漫画。小学館の漫画の中では最速となる第4巻で初版が100万部を突破して、累計発行部数は1500万部…

【評価】世界興行収入4億ドル突破の『アリータ:バトル・エンジェル』の続編が「難しい」とされる理由

『アリータ: バトル・エンジェル』は木城ゆきとによる漫画『銃夢』をジェームズ・キャメロン監督製作で実写映画化した作品だ。本作は全9巻ある原作のうち第4巻までをベースとしており、映画本編のラストも「続編を期待させる終わり方」だった。そのため「続…

シュレッダーにかけて忘れたい!?2019年度大コケ映画<邦画編・前編>

もしかしたら関係者が「シュレッダーにかけて忘れたい!」と思ってるかもしれない2019年度に公開して興行的に失敗した映画。今回は邦画編の前編。選考基準は全国280館以上で公開されたが、興行収入10億円に届かなかった作品。 来る 興行収入:9.0億円 『告白…

『トイ・ストーリー5』は「おもちゃと人間の共存」を目指す物語だと予想する

<注意>『トイ・ストーリー4』のネタバレ 『トイ・ストーリー4』ラストでウッディはボニーの子供部屋を出て、ボーと共に「子供に遊ばれた経験のないおもちゃを子供部屋に届ける役割」みたいなことをし始める。このラストはウッディが「おもちゃという役割」を…

「親の経済力と考え方」がモノをいう小学生の世界/中学受験未経験者が読んだ『二月の勝者』の感想

中学受験をテーマにした漫画『二月の勝者』を読んだ。 「中学受験」に対する考え方の変化 まず初めに自分は公立中学校出身で中学受験の経験はない。そのため小学生の頃は某予備校の宣伝コピーである「シカクいアタマをマルくする。」を「シカクいアタマを更…

『万引き家族』『カメラを止めるな!』にも通じる『パラサイト 半地下の家族』のヒットスタイル

アカデミー最優秀作品賞を受賞した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の日本での興行収入は40億円を超えた。これは2005年に日本公開された韓国映画『私の頭の中の消しゴム』の最終興行30億円を大きく超えるヒットで、日本で公開された韓国映画の中で歴代No…

オリジナル脚本でSFサスペンス映画に挑戦も… 『AI崩壊』興行収入は「物足りない結果」

2020年1月31日より全国346スクリーンで公開された『AI崩壊』は、公開当初こそ最終興行15億円以上も見込めるヒットスタートを切ったとされていたが、公開終了直前の現段階では最終興行10億円に届くか怪しいラインまで失速したという。 本作は『22年目の告白 -…

3月初週とは思えぬ寂しい映画興行 『Fukushima 50』『仮面病棟』予定通り公開も「厳しいスタート」

映画界では春休み興行が始まったが、「新型コロナウイルス」の影響でかなり寂しい数字が並んでいる。以下は2020年3月初週の動員ランキングベスト3と土日2日間の興行収入。 2020年3月初週 1位 Fukushima 50 1億4300万円 2位 仮面病棟 1億0500万円 3位 パラサ…

『AI崩壊』の犯人が唐突に××し始めたけど、あれ何なの?

<注意> 『AI崩壊』のネタバレ 『AI崩壊』を観た。漫画や小説の実写映画版ではなく、オリジナル脚本のSF映画を人気俳優を使い、それなりの予算を使って製作したことには敬意を表したい。AI「のぞみ」のデザインは近未来感に溢れ、カーアクションも中々見応え…

【森友・加計学園問題】日本アカデミー最優秀作品賞を受賞した安倍政権批判映画『新聞記者』のアレコレ

今年の日本アカデミー最優秀作品賞に選ばれたのは東京新聞の望月衣塑子記者の著書を原案に森友・加計学園問題など安倍政権に関する一連の疑惑を連想させる政治映画『新聞記者』だった。本作は実に奇妙な作品でもある。現政権を批判的に描く作品は世界的にも…

2020年度1・2月期映画興行レポート/『パラサイト』『カイジ』、「格差社会映画」ヒットも全体としては…

今年の1・2月の映画興行は昨年にの同時期に対して大きくマイナスだったという。この原因を「新型コロナウイルスの影響」と見ることもできるが、あまり国民の関心事ではなかった1月の興行も大きくマイナスとなっているので「作品ラインナップの魅力に欠けた」…

興行収入20億円突破の悪魔的ヒット!藤原竜也主演『カイジ ファイナルゲーム』に「続編の可能性」

藤原竜也主演の人気シリーズ・最終回『カイジ ファイナルゲーム』が興行収入20億円を超える悪魔的なヒットとなった。この記録は2011年に公開された前作『カイジ2 人生奪回ゲーム』の最終興行16.1億円を上回り、2009年に公開されたシリーズ1作目にして最高興…

コロナウイルスの影響で『ドラえもん』『2分の1の魔法』など話題作が公開延期!映画興行にもダメージ

※公開延期決定後も「近日公開」という形で放送されるCM 新型コロナウイルスの影響で『映画ドラえもん のび太の新恐竜』やディズニー・ピクサー最新作『2分の1の魔法』など話題作品の公開延期が次々と発表されている。当初は安倍首相による「休校要請」から子…

人気漫画の実写映画化作品 成功と失敗を分ける要因は「リアリティライン」か「コメディライン」の高さ

近年人気漫画の実写映画化作品は批評的・興行的に振るわない作品が続いたが、昨年は『翔んで埼玉』『キングダム』など批評的にも興行的にも高く評価される作品が多かった。人気漫画の実写映画化における「成功」「失敗」の要因は様々あると思うが、個人的に…

「感情表に出さない青年」「染谷将太の怪演」「苦肉のアニメ演出」三池崇史監督最新作『初恋』感想

三池崇史監督最新作『初恋』を観た。 三池監督「あの頃のように撮りたいものを…」 三池崇史監督の作品はここ5年、『テラフォーマーズ』『土竜の唄 香港狂騒曲』『無限の住人』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』『ラプラスの魔女』など…

【比較】『ドラクエ6』と『FF7』の共通点と相違点/「理想の自分」が生まれた理由と「本当の自分」の違い

ネタバレ注意 『ドラクエ』と『FF』は2大国民的RPGとして常々比較されてきた。今回はそんな人気シリーズの中でも『ドラクエ6』と『FF7』について比較してみたいと思う。 『ドラゴンクエストVI 幻の大地』は1995年12月にスーパーファミコン専用ソフトとして発…

【FF7】「クラウド『元ソルジャーだ!』ティファ『えっ…』」みたいに誤解してる人多すぎ問題

ネタバレ注意 『FF7 リメイク』発売や『FF大投票』開催に伴って、『FF』がネット上の彼方此方で話題となっている。その中でもやはり『FF7』の話題は多く、クラウドが「元ソルジャー」を名乗っているということは格好のネタにされている。一方でそのネタのさ…

「エボウヨ怒りのアルベド認定」/ 『FF10』主要キャラクター・ワッカが「エボウヨ」と揶揄される理由

<注意>『FF10』のネタバレ PlayStation2専用ソフトとして2001年に発売された『ファイナルファンタジーX』は「シリーズ初のフルボイス」「切ないラブロマンス」「アジアンテイストな世界観」「実写と見分けがつかない神秘的な水の描写」「『ザナルカンドにて…

【韓国映画】『パラサイト 半地下の家族』の「チャパグリ(ジャージャー麺)」に投入された「高級牛肉」

ネタバレ注意 『パラサイト 半地下の家族』には「ジャージャー麺」が登場する。この「ジャージャー麺」という表現は日本語字幕版の訳で、この料理を韓国では「チャパグリ」というらしい。 「チャパグリ」とは「『チャパゲティ』と『ノグリ』というインスタン…

「発売当時は叩かれすぎた」「いや、今やってもクソゲー」 発売から10年… 未だ評価割れる『FF13』

『ファイナルファンタジー13』が発売されてから10年が経った。本作は発売当時「クソゲー」と叩かれまくったが、現在では「当時は叩かれすぎていた」「そこまで悪いゲームではない」という擁護意見をよくみる。一方で「言うほど悪くないだけで、ダメなゲーム…

全米で高評価・大ヒット!『バッドボーイズ フォー・ライフ』の勝因は「薄まったマイケル・ベイ要素」

ウィル・スミス主演最新作『バッドボーイズ フォー・ライフ』を観た。17年ぶりのシリーズ第3弾だという。自分がこの企画を最初に聞いたときは「楽しみだ」と思う反面、この手の「X年振りの新作!」みたいなタイプの映画は批評的にも興行的にも厳しい結果に終…

「連載初期は打ち切り寸前だった…」はデマだった!『鬼滅の刃』編集者「そんな危機はなかった」

「2019年コミックス売り上げ1位」「累計発行部数4000万部突破」「初版150万部達成」「『ONE PIECE』『進撃の巨人』に次ぐ史上3作目の週間売り上げ100万部達成」etc…昨年4月クールに放送されたテレビアニメを皮切りに、数々の偉業を成し遂げる『週刊少年ジャ…

カズ・ヒロさん「日本の文化が嫌になった」は「got tired」の訳し方より「submissive」のスルーが問題

第92回アカデミー賞の「メイクアップ・ヘアスタイリング賞」を2019年公開の映画『スキャンダル』で特殊メイクを担当したカズ・ヒロさんは日本出身のアーティストだったことから記者会見で日本についての質問が飛んだ。その際にカズ・ヒロさんは以下のように…

『僕のヒーローアカデミア』/「丸太批判」と「ヒトラーと誕生日が同じ批判」が本質的に違う理由

『週刊少年ジャンプ』で連載中の『僕のヒーローアカデミア』のキャラクターの名前が「731部隊」が捕虜に「マルタ」と隠語をつけていた歴史を連想させるとして中国・韓国から批判を集めた問題。集英社は「疑惑のような意図はない」としながらも名前変更を発表…

観客絶賛!大コケ予想覆す!デザイン変更した『ソニック・ザ・ムービー』がゲーム映画歴代No. 1ヒット!

全世界での累計売上9.2億本を誇る日本生まれの大ヒットゲームを実写映画化した『ソニック・ザ・ムービー』がアメリカで公開された。本作は「何故ソニックはいつもパワー全開で、自信にみなぎり、勇気に満ち溢れているのか-?」という疑問を説く、ソニックの…

「最終回がヒドイ!」と炎上した漫画『LIAR GAME』をドラマしか観てなかったニワカが全巻読破した感想

<注意>『ライアーゲーム』のネタバレ 『マンガBANG!』というアプリで『ライアーゲーム』が全巻無料配信されていたので、ドラマ版しか観たことがなかったニワカがメダルを集めて読んでみた感想。 『ライアーゲーム』とは!? 『ライアーゲーム』は甲斐谷忍先…

『FF7』のエアリス 「花売り」の意味は「売春婦」の隠語という噂の真相は!?

『FF7』のエアリスは初登場シーンが「花売り」とされていることから、「これは『売春婦』の隠語である」と主張する人が度々いる。匿名掲示板などを見ても「子供の頃は気づかなかったよなw」とか「キッズには分からないだろ」とか「大人になってからプレイし…