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映画

【そのまま】「映画版ジャイアン」への変化球、古沢良太脚本『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』ネタバレ感想

『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』を観た。 近年はかつてのファンが脚本を担当する傾向 『映画ドラえもん』シリーズは毎年春休みに公開される子ども向けの作品。ただ近年は映画プロデューサーの川村元気さんや直木賞作家の辻村美月さんに脚…

【興行収入】スティーブン・スピルバーグ監督の自伝的映画『フェイブルマンズ』公開、2010年代はヒットメーカーの印象アリ?ナシ?

スティーブン・スピルバーグ監督の自伝的映画『フェイブルマンズ』が公開される。スピルバーグ監督といえば「ヒットメーカー」という印象が強いが、俗に言うZ世代(95年以降生まれ、00年代生まれ、25歳以下など複数の定義アリ)はリアルタイムでスピルバーグ監…

【冬シーズン映画興行収入レポート2023】『鬼滅の刃』『タイタニック』が異例のヒット、『レジェバタ』『アントマン』はイマイチ

1・2月の映画興行収入に対する雑感 『鬼滅の刃』、テレビアニメそのままでも大ヒット 1・2月公開作品で最大のヒットとなったのが『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』。『鬼滅の刃』といえば2020年に『無限列車編』が「物語の途中から始まって物語…

【再上映】『タイタニック ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』が20代女性を中心に満席続出、2年前の『金ロー』放送でも話題

『タイタニック ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』が満席続出、異例のヒットとなっている。 満席続出、2週目末は動員・興行共に初週の倍 『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』はオープニング3日間で動員7万2351人&興収1億…

【MCUフェーズ5】どのマルチバースのスコットにもあった共通の想い、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』ネタバレ感想

ネタバレ注意 MCUフェーズ5の1作目『アントマン&ワスプ:クアントマニア』を観た。 「MCU疲れ」囁かれる中でのフェーズ5開幕 MCUは『アベンジャーズ:エンドゲーム』でサノスという巨大な敵を倒し、アイアンマンとキャプテンアメリカがシリーズから引退し、そ…

『アントマン&ワスプ:クアントマニア』と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: VOLUME 3』から見る日本のMCUの宣伝の変化

日本ではMCUの宣伝の仕方に多くの不満がみられる。ただ近年は改善方向にあるような気がする。 タイトルとサブタイトルの大きさが本国基準へ 例えばポスターのデザイン。有名なのは2015年公開『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』のアインマンを中心…

時代に淘汰された彼ら彼女らと新時代の映画の繋がりを描くラストシーン、デイミアン・チャゼル監督『バビロン』ネタバレ感想

ネタバレ注意 『セッション』『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督最新作『バビロン』を観た。 全米では興行・批評共に大コケ、本編は後半で失速 前作『ファースト・マン』はキャリア初の他人の脚本作品故か監督の独自色は薄まっていた印象を受けた…

キムタク信長映画『レジェンド&バタフライ』公開中、漫画原作以外の時代劇に興行収入30億円の壁

総製作費20億円を投下した木村拓哉主演、大友啓史監督、古沢良太脚本の『レジェンド&バタフライ』の興行収入が「ヒットだけど、思ったよりは入ってない…」みたいなことを言われている。 時代劇、興行収入30億円超えは漫画原作 ここ10年くらいの時代劇映画の…

総製作費20億円なのに「合戦シーンなし」、城などの美術やロケを重視した木村拓哉×大友啓史×古沢良太『レジェンド&バタフライ』

東映70周年記念映画『レジェンド&バタフライ』は総製作費20億円の超大作映画にも関わらず「合戦シーン」がない。そのため一部では「20億円はどこに使ったの!?」との感想も見かける。 総製作費20億円は宣伝費込み 個人的な考えでは、本作は「総製作費20億…

【木村拓哉×大友啓史×古沢良太】総製作費20億円の東映70周年記念映画『レジェンド&バタフライ』、週末興行収入初登場1位も…

東映70周年記念映画『レジェンド&バタフライ』が公開され、週末の動員及び興行収入ランキングで初登場1位スタートを切った。 東映70周年記念映画、目標は50億円超え 東映社長、ONE PIECEで最高益の次は「実写を当てる」: 日本経済新聞→ 我々としては実写映…

古沢良太が描く信長と濃姫を軸にした明智光秀の新解釈と「夫婦の可能性」、木村拓哉主演・大友啓史監督『レジェンド&バタフライ』感想

◤FINALビジュアル解禁!◢激動の30年をともに駆け抜けた信長と濃姫。まだ見ぬ世界を夢見て、2人が最後にみつけたものは——#レジェバタ #レジェンドアンドバタフライ pic.twitter.com/980DLnb6G5 — 映画『レジェンド&バタフライ』公式 (@lb_toei70th) 2022年12月…

【興行収入】「作品は良いのにヒットしない」風潮の原恵一監督最新作『かがみの孤城』がヒット、理由は「地味」→「ポップ」か

原恵一監督最新作『かがみの孤城』の興行収入が6億円を超え、『映画クレヨンしんちゃん』シリーズを除く同監督作品としては過去最高のヒットとなった。 「作品は良いのにヒットしない監督」という風潮 原恵一監督は『映画クレヨンしんちゃん』シリーズの5作…

冬休み映画興行収入レポート2023/『スラムダンク』『すずめの戸締まり』ヒットも『アバターWoW』と福田雄一監督最新作が不発

2023年度冬休み映画興行収入振り返り。 『スラダン』『すずめ』、アニメ映画好調 この冬一番のヒットとなったのが原作者・井上雄彦監督による『THE FIRST SLAM DUNK』で最終興行見込みは90〜100億円程度。公開前は「テレビアニメ版からの声優交代」「手描き…

【ネタバレ感想】「『学校が全てじゃない』とか言われてもさ…」とか思っちゃうタイプが原恵一監督最新作『かがみの孤城』を観て泣いた

原恵一監督作品『かがみの孤城』を観た。 「学校が世界の全てじゃない」へのスタンス 原作は未読。ストーリーは学校に行ってない中学生が鏡の中にある城に集められて、願いが一つ叶う鍵を探す物語。まず本作の感想に入る前にこの手の「学校が世界の全てじゃ…

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ新作企画2本進行中もジョニー・デップ主演版の「製作予定なし」、その理由は…

『パイレーツ・オブ・カリビアン』の新作企画が進行中もそこにジャック・スパロウ役で世界中を魅了したジョニー・デップの名前はない。 『最後の海賊』ラストで続編匂わせも… 「パイレーツ・オブ・カリビアン6」の進捗は? ジェリー・ブラッカイマーが明かす…

『パイレーツ・オブ・カリビアン』『ファンタスティック・ビースト』降板のジョニー・デップがアンバー・ハードに勝訴した理由

「私はDVの被害者」、ジョニー・デップはアンバー・ハードが寄稿した記事を掲載した『The Sun』を「名誉毀損」で訴えたが、敗訴。この結果からジョニー・デップは『ファンタスティック・ビースト』のグリンデルバルド役を降板、「DV男」のレッテルが貼られた…

【興行収入】「来日記者会見でイルカショー」「相次ぐ上映中止」、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』公開も日本では初登場3位

ジェームズ・キャメロン監督最新作『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』が公開されたが、全世界及び全米でのオープニング興行収入は予想をやや下回ったようだ。その中でも日本での興行は特に振るっていない。 『スラムダンク』『すずめの戸締まり』に敗れ…

「ジェームズ・キャメロン監督、残りの3作品もこの物語で引っ張るんですか?」、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』感想

ジェームズ・キャメロン監督最新作『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』をIMAXレーザー・HFR・3D・字幕版で観た。 前作から13年、続編を製作すると初めて知った時は「えっ?」と思ったが、その後キャメロン監督の「パンドラは1作目で描いた森以外にも…

原作未読だけど話題だから『「SLAM DUNK」ジャンプ』だけ読んで『THE FIRST SLAM DUNK』を観てきた感想

ネタバレ注意 『THE FIRST SLAM DUNK』を観た。 『「SLAM DUNK」ジャンプ』を読んで鑑賞 原作は公開初日まで未読。正確には昔携帯ショップの待ち時間でコミックス1巻の1ページ目だけ読んだことがある。つまり未読。知ってる情報は色々な場所でパロディされて…

【ONE PIECE/NARUTO/ハンターハンター/銀魂/ドラゴンボール/ヒロアカ/鬼滅の刃/呪術廻戦/スラムダンク】ジャンプアニメ映画の歴史

ジャンプアニメの映画の雑感。 原作者の関与をアピールした2010年代 ジャンプアニメの映画とは『週刊少年ジャンプ』で連載されている漫画のテレビアニメの劇場版。この手のジャンプアニメ映画はオリジナルストーリーだと本編と深く関わる大きなイベントは描…

【興行収入】飢餓感煽る「隠す宣伝戦略」で大ヒット、「レジェンド漫画」の強さを見せつけた『THE FIRST SLAM DUNK』

「声優交代」発表で大炎上して以降、「叩いていい作品」認定されていた『THE FIRST SLAM DUNK』が公開され、オープニング週末で12.96億円を記録する大ヒットスタートを切った。 飢餓感煽る「隠す宣伝戦略」 ずっと残る飢餓感 スラムダンク、衰えぬ人気の理由…

【ワンピ/呪術廻戦/トップガン/すずめ/コナン/JW/キングダム/ファンタビ/ミニオン/ウルトラマン】2022年度映画興行収入ランキングTOP10

2022年度映画興行収入ランキングトップ10とその解説。 第10位 シン・ウルトラマン 公開日:2022年5月15日(金) キャッチコピー:空想と浪漫、そして、友情。 最終興行:44億円程度 第10位は『ウルトラマン』を庵野秀明総監修・樋口真嗣監督で映画化した作品。興…

【スラムダンク】「桜木花道の声がジャイアン!?」、大炎上の『THE FIRST SLAM DUNK』と『うる星やつら』の声優交代の差

youtu.be 『THE FIRST SLAM DUNK』の声優交代が大炎上した。 26年前のコンテンツ、声優交代への理解 『スラムダンク』のテレビアニメが放送されていたのは1993年から1996年と26年前と高校バスケ部の活躍を描く新作アニメが制作される場合、声優交代が起きて…

【コンフィデンスマンJP 英雄編/沈黙のパレード/バスカヴィル家の犬/ラジエーションハウス】フジ月9映画「興行収入」レポート2022

2022年公開のフジテレビ月9ドラマの劇場版の興行収入振り返り。 コンフィデンスマンJP 英雄編 長澤まさみ主演・古沢良太脚本の月9ドラマを映画化した『コンフィデンスマンJP』シリーズ第3弾。本シリーズは連ドラ時代こそ視聴率全話一桁と低迷していたが、劇…

【大怪獣のあとしまつ/バブル/鋼の錬金術師 完結編/東京2020オリンピック/バイオレンスアクション】、興行的に失敗した映画2022

2022年に公開されるも興行的に大コケした上に、SNSでネタにされてしまった映画5選。 大怪獣のあとしまつ 今年最もSNSで悪い意味で話題になったのは巨大怪獣の後始末に追われる山田涼介主演・三木聡監督のコメディ映画『大怪獣のあとしまつ』。本作は公開初日…

【ネタバレ感想】新海誠監督「ミミズによって起きる地震が同時に存在している世界ではなく…」、『すずめの戸締まり』の不満

ネタバレ感想 新海誠監督最新作『すずめの戸締まり』の不満。 本作を観終わった後「この世界では扉を閉めないとミミズが落ちてきて地震が起きる、みたいになってるけど、それじゃあ鈴芽が被災した東日本大震災もミミズによって起きたってこと?」「だとした…

【要石の正体は?】新海誠監督最新作『すずめの戸締まり』の「ダイジンかわいそう」問題

ネタバレ注意 新海誠監督最新作『すずめの戸締まり』に対して複数ある「?」な部分の一つである「ダイジン」の話。 本作は日本の東と西に「要石」が刺されていて、災害を封じ込めているという設定。しかし本作では物語の開始早々「要石」の封印が解かれる。…

【ネタバレ感想】東京との天秤、『天気の子』終盤の帆高の選択と『すずめの戸締まり』中盤の鈴芽の選択の決定的な違い

ネタバレ注意 新海誠監督最新作『すずめの戸締まり』の中盤には『天気の子』の終盤の選択を連想させるシーンがある。 新海誠監督の前作『天気の子』では終盤、主人公・帆高が「東京」と「ヒロイン・陽菜」を天秤にかけ、「天気なんて狂ったままでいいんだ!…

新海誠監督『すずめの戸締まり』鈴芽の叔母・環さんの行動で細田守監督『竜とそばかすの姫』の大人たちが再批判される理由

新海誠監督最新作『すずめの戸締まり』公開によって細田守監督『竜とそばかすの姫』に再び批判の目が向けられている。 『竜そば』の大人描写への批判 昨年公開の細田守監督『竜のそばかすの姫』は「大人たちが女子高生の主人公・すずを他人のDV親父の元へ1人…

【キャラ弁/放任主義/お姉ちゃんのお金】新海誠監督最新作『すずめの戸締まり』の環さんが鈴芽に対して放った本音と愛が重い理由

ネタバレ注意 新海誠監督最新作『すずめの戸締まり』の鈴芽と環さんの話。 鈴芽と環さんのキャラ弁 本作の主人公・鈴芽は12年前の東日本大震災で母親を亡くしたことで、叔母である環さんに育てられている女子高生。そんな鈴芽は環さんに対して「環さんは自分…